次に穂高岳山荘を紹介しよう
日本で富士山、北岳についで第3位の標高3190mの
奥穂高岳と涸沢岳(標高3110m)との鞍部、白出乗
越(シラダシノッコシ)に建つ穂高岳山荘 奥穂高
岳まで稜線を登って約50分にあり2996mの高さに
位置する。
この日の夕食を紹介しよう。
新鮮なサバの焼き、パスタ、キンチャク、さつま揚げ、サラダなど
どれも手が込んでいてとても美味しい。
クラシック音楽が流れる食堂で隣人と山談義をしながら食べる夕食は
最高の味だ。
穂高岳山荘の夕食後の名物はオリジナルビデオの上映会。
この日はオーナーの今田英雄氏が特別に星のビデオを見せていただき
、それから穂高岳山荘80周年記念のビデオも上映された。
天気が悪くそとが何も見えなかったこの日でもがっかりしないよ
うにとのオーナーの配慮だ。
しかし、上映会が終わり読書室で寛いでいると、なんだか外がザワザワ!!
ザワザワ!!
夕焼けが見えてきたの声に皆太陽のロビーに飛び出す。
ジャンダルムが姿を現す。三日月がジャンダルムを照らす。
なんとタイミングが良いのだろう。
しかし寒い・・・寒い・・・
暫くして反対側のロビーより塩尻方面や諏訪湖方面の街明かりが
見える。ちようどこの日は諏訪湖の花火大会の日。
遠くで花火が見える。まさか穂高岳山荘から諏訪湖の花火
大会が見えるとは?
ここである雑誌に載っている穂高岳山荘の記事を紹介しよう。
朝日新聞社刊行の週間 日本百名山の中にある記事だ。
日本アルピ二ズムの殿堂・穂高岳の真下にある穂高岳山荘
「絶えずクラシック音楽が流れる日本の最先端をいく山小屋」
日本第3位の高峰である奥穂高岳と涸沢岳の鞍部、白出乗
越(シラダシノッコシ)に建つ。昭和41年(1966年)に今田
重太郎さんから息子の英雄さんに引き継がれ、いま直高い人気
を誇る山小屋だ。
山小屋についてまず驚かされるのが、広々とした石畳のテラス。
ここからのパノラミックに広がる前穂高岳や北尾根の景観に
まず圧倒される。
山小屋の中は2階まで吹きぬけになっている。
檜造りの明るい食堂が広がり、外は広いロビ
ーとなりご来光と日没を居ながらにして見るこ
とができるため、「太陽のロビー」と呼ばれている。
館内には絶えずクラシック音楽が流れ、とても山小屋とは思えない
雰囲気だ。
夕食後に上映される穂高のオリジナルビデオの映像がまたいい。
小屋専用のハイビジョンカメラがあり、大画面のテレビで映し出される
映像は某NHKでもかなわない素晴らしい画像だ。
山小屋の最大の課題はトイレと水だが、ここの水は涸沢岳から雪融水を
穂高水道と名付けられたパイプで引いている「天命水」だ。
また、トイレは地形をうまく利用し、小石の多い傾斜地を使った
散水濾床式を採用。その結果、登山者はついにトイレの悪臭と環境
問題から開放された。
このほかにもフィンランド製の風車開発による風力発電やソーラー
パネルの採用など、日本の最先端を行く山小屋と言っていいだろう。
またこのノウハウを他の山小屋にの提供するなどいろんな取り組み
をされている。
次の日の朝食は
久しぶりに卵かけご飯を食べた。これでシャリバテなどは無いだろう。
穂高岳山荘の詳しい情報はHPでご覧ください。